CentOS 5.1+INSPIRON 700mの環境で無線LAN(WPA-PSK TKIP・AES)を使用する方法を残しておきます。使用している無線LANはIntel Corporation PRO/Wireless 2200BG Network Connectionです。
まず、インストール後にハードウェアブラウザ等で確認すると、デバイスとして表示はされていますが、GUIの[ネットワーク設定]では認識されていませんでした。調べた結果、firmwareが必要とのことで、ダウンロードしてインストールしました。
1.インストール後はモジュールの設定を行います。
# vi /etc/modprobe.conf [Enter]
alias eth1 ipw2200 ←を追記
※上記、eth1の部分は環境によって変わります。自分が使用している無線LANのデバイス名をデバイス管理で確認しておく必要があります。
例:KDEの場合 [管理]-[ハードウェア]-[ネットワークデバイス]で確認できます。
2.再起動
再起動後に[ネットワーク設定]で確認すると認識されていることを確認できます。
3.wpa_supplicantインストール
WPA-PSKを使用するにはwpa_supplicantが必要です。以下のコマンドでインストールされているか確認します。
# rpm -qa|grep -i wpa_supplicant [Enter]
wpa_supplicant-0.4.8-10.1.fc6
インストールされていない場合以下の方法でインストールします。
# yum install wpa_supplicant [Enter]
4.wpa_supplicantの編集
/etc/sysonfig/wpa_supplicantを編集します。
# vi /etc/sysconfig/wpa_supplicant [Enter]
<修正前>
# wlan0 and wifi0
# INTERFACES="-iwlan0 -iwifi0"
INTERFACES="-iwlan0"
# ndiswrapper and prism
# DRIVERS="-Dndiswrapper -Dprism"
DRIVERS="-Dndiswrapper"
<修正後>
# wlan0 and wifi0
# INTERFACES="-iwlan0 -iwifi0"
INTERFACES="-ieth1" ← 環境によって異なる今回の環境はeth1
# ndiswrapper and prism
# DRIVERS="-Dndiswrapper -Dprism"
DRIVERS="-Dwext"
5.暗号化したパスフレーズの生成と設定ファイルへの記述
まず、パスフレーズを生成します。
# wpa_passphrase [SSID] [WPA暗号化キー(PSK)] [Enter]
network={
ssid="SSID[指定したSSID]"
#psk="XXXXXXXXXXXXX"
psk=XXXXXXXXX
}
出力されたパスフレーズをコピーしておき、つづいて/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confの編集を行います。
# vi /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf [Enter]
<修正前>
ctrl_interface=/var/run/wpa_supplicant
ctrl_interface_group=wheel
network={
ssid="any"
key_mgmt=NONE
}
<修正後>
ctrl_interface=/var/run/wpa_supplicant
ctrl_interface_group=wheel
# 以降は、元々記述されている「network={〜}」を削除して、
# 先ほどコピーしたパスフレーズを貼り付け、「proto」から追記する。
network={
ssid="SSID[指定したSSID]"
#psk="XXXXXXXXXXXXX" ←暗号化キーが表示されているので消してください。
psk=XXXXXXXXX
proto=WPA
key_mgmt=WPA-PSK
pairwise=CCMP ←AESを使用する場合はCCMP、TKIPの場合はTKIP
group=CCMP ←AESを使用する場合はCCMP、TKIPの場合はTKIP
}
6.wpa_supplicantのサービス起動設定
PC起動時にwpa_supplicantのサービスが起動するよう設定を変更します。
# chkconfig --level 35 wpa_supplicant on [Enter]
# chkconfig --list wpa_supplicant [Enter]
上記設定でランレベル3,5がonになっていることを確認します。
7.DHCPを考慮した設定変更
DHCPでIPアドレスを自動取得される場合は、どうやら、ネットワークサービスが先に起動してからwpa_supplicantサービスが起動してしまい。DHCP設定でIPを取得するように設定していても、無線LANがIPアドレスを取得できないようです。そのため、ログイン後にDHCPを実行するよう/etc/rc.localにdhclientを実行させるとか、/etc/init.d/wpa_supplicantの# chkconfig: 行をnetworkサービスより先に起動するよう編集する必要があります。
上記設定で、AESとTKIPともに動作確認できました。
どうやら、AESの方が暗号化とスピードが優れているようですので、AESで使用しています。
【補足】
無線LAN設定の補足(/etc/rc.d/init.d)
2008年6月22日日曜日
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