2008年6月22日日曜日

CentOS+INSPIRON 700m 無線(WPA-PSK)設定

CentOS 5.1+INSPIRON 700mの環境で無線LAN(WPA-PSK TKIP・AES)を使用する方法を残しておきます。使用している無線LANはIntel Corporation PRO/Wireless 2200BG Network Connectionです。

まず、インストール後にハードウェアブラウザ等で確認すると、デバイスとして表示はされていますが、GUIの[ネットワーク設定]では認識されていませんでした。調べた結果、firmwareが必要とのことで、ダウンロードしてインストールしました。

1.インストール後はモジュールの設定を行います。
# vi /etc/modprobe.conf [Enter]
alias eth1 ipw2200 ←を追記

※上記、eth1の部分は環境によって変わります。自分が使用している無線LANのデバイス名をデバイス管理で確認しておく必要があります。
例:KDEの場合 [管理]-[ハードウェア]-[ネットワークデバイス]で確認できます。


2.再起動
再起動後に[ネットワーク設定]で確認すると認識されていることを確認できます。

3.wpa_supplicantインストール

WPA-PSKを使用するにはwpa_supplicantが必要です。以下のコマンドでインストールされているか確認します。
# rpm -qa|grep -i wpa_supplicant [Enter]
wpa_supplicant-0.4.8-10.1.fc6

インストールされていない場合以下の方法でインストールします。
# yum install wpa_supplicant [Enter]

4.wpa_supplicantの編集
/etc/sysonfig/wpa_supplicantを編集します。
# vi /etc/sysconfig/wpa_supplicant [Enter]
 <修正前>
 # wlan0 and wifi0
 # INTERFACES="-iwlan0 -iwifi0"
 INTERFACES="-iwlan0"
 # ndiswrapper and prism
 # DRIVERS="-Dndiswrapper -Dprism"
 DRIVERS="-Dndiswrapper"

 <修正後>
 # wlan0 and wifi0
 # INTERFACES="-iwlan0 -iwifi0"
 INTERFACES="-ieth1" ← 環境によって異なる今回の環境はeth1

 # ndiswrapper and prism
 # DRIVERS="-Dndiswrapper -Dprism"
 DRIVERS="-Dwext"

5.暗号化したパスフレーズの生成と設定ファイルへの記述
まず、パスフレーズを生成します。
# wpa_passphrase [SSID] [WPA暗号化キー(PSK)] [Enter]
 network={
 ssid="SSID[指定したSSID]"
 #psk="XXXXXXXXXXXXX"
 psk=XXXXXXXXX
 }

出力されたパスフレーズをコピーしておき、つづいて/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confの編集を行います。

# vi /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf [Enter]
 <修正前>
 ctrl_interface=/var/run/wpa_supplicant
 ctrl_interface_group=wheel

 network={
 ssid="any"
 key_mgmt=NONE
 }

 <修正後>
 ctrl_interface=/var/run/wpa_supplicant
 ctrl_interface_group=wheel

 # 以降は、元々記述されている「network={〜}」を削除して、
 # 先ほどコピーしたパスフレーズを貼り付け、「proto」から追記する。

 network={
 ssid="SSID[指定したSSID]"
 #psk="XXXXXXXXXXXXX" ←暗号化キーが表示されているので消してください。
 psk=XXXXXXXXX

 proto=WPA
 key_mgmt=WPA-PSK
 pairwise=CCMP ←AESを使用する場合はCCMP、TKIPの場合はTKIP
 group=CCMP ←AESを使用する場合はCCMP、TKIPの場合はTKIP
 }

6.wpa_supplicantのサービス起動設定
PC起動時にwpa_supplicantのサービスが起動するよう設定を変更します。
# chkconfig --level 35 wpa_supplicant on [Enter]
# chkconfig --list wpa_supplicant [Enter]

上記設定でランレベル3,5がonになっていることを確認します。

7.DHCPを考慮した設定変更
DHCPでIPアドレスを自動取得される場合は、どうやら、ネットワークサービスが先に起動してからwpa_supplicantサービスが起動してしまい。DHCP設定でIPを取得するように設定していても、無線LANがIPアドレスを取得できないようです。そのため、ログイン後にDHCPを実行するよう/etc/rc.localにdhclientを実行させるとか、/etc/init.d/wpa_supplicantの# chkconfig: 行をnetworkサービスより先に起動するよう編集する必要があります。

上記設定で、AESとTKIPともに動作確認できました。
どうやら、AESの方が暗号化とスピードが優れているようですので、AESで使用しています。

【補足】
無線LAN設定の補足(/etc/rc.d/init.d)

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